電子書籍と私
(自分語り記事です。)
なぜ電子書籍にきりかえようとしているのか
私は紙の本はこよなく愛しています。
そんな私がなぜ(できる範囲で)電子書籍にきりかえようとしているのか。理由はこんなカンジ。
(1)視力
(2)場所
(3)保管・読書環境を保持できないことによる本の劣化
(1)視力
1番大きな要因です。
眼科に行ってないので、「本がみづらい」のはどこまで老眼で、どこまで近視かよくわかりません。
電子書籍は紙の本より大きなサイズで見ることができ、それでも見づらい場合は拡大できます。
私の場合、これが1番の理由なので「ある程度の大きさのディスプレイ」が必須です。各種専用端末やiPadじゃ小さい。
(余談ながら電子書籍の画面は、白と黒だけでなくグリーンモードがあるといいのにと思っている。)
(2)場所
本を買う人の共通の悩み。これが最大の理由と思われることが多いです。
私が買う電子書籍は「電子書籍専売」「万が一サービス終了してもどこかで読める本」です。場所の問題だけならば私はここまで導入に積極的ではなかったと思います。「電子書籍専売」は仕方ないです。これは理解されやすい。
理解されづらいのは「万が一サービス終了してもどこかで読める本」。電子書籍は所有ではなく、閲覧する権利なので消える可能性があります。モノではないので仕方ない。そこをわりきれるかどうか。わりきれない人は導入してもコレジャナイ感が出てくると思います。
私の場合、短歌関係だったら総合誌は電子版(ある場合)で買っています。万が一があったら図書館で閲覧できます。以前より総合誌を読むようになりました。
これまでは場所のことを考えて、興味ある特集や記事が掲載されている号のみ購入していました。電子版にきりかわってからはほぼ毎号買っています。
(3)保管・読書環境を保持できないことによる本の劣化
電子書籍は、どんなにテキトーな姿勢で読んでも汚れたり背が割れたりしないのもいいです。何度も読むような本ほど紙で読むのは数回に留めることができます。紙と電子両方買えば作者への課金になりますし。
現在の環境にたどりつくまで
以前、使わなくなったPCモニタを会社からもらったことがあり、それ以降PCモニタは2枚体制でした。
2枚というとものすごい使い方をする人みたいですが、自宅用としては特別な使いかたはしていません。ウェブ巡回とワープロソフトくらい。たまにエクセル。2枚あっても原稿を書いたり、まとめたりしている時に見やすい程度。
最初はPC付属のモニタともらってきたモニタ(小さい)で電子書籍を読んでいました。紙だとA5版くらいのものまでは、見開き状態で元より大きく表示されるので満足感がありました。
導入しはじめてしばらく満足していましたが、次に不満となったのが短歌記事も掲載される「ダ・ヴィンチ」や女性誌です。
短歌関連記事をサッと読みたいだけなので、電子版でよいと思って買ったけど表示が小さい。見開き分2ページをマウスでスクロールしながら読むことになり、「サッと読」むことができない。短歌記事って目次では何かのコーナーにまとまっていて明示されないことが多いし、ノンブルない雑誌多いしで「探す」動作に時間を食うのです。誌面レイアウトの流用はキレイなんだけど、この部分が不便です。
※「文藝春秋」なんかは単行本と同じで完全文字化してあるので、キーボードの矢印ボタンだけで読み進めることができます。が、ノンブルがなくなるので引用がしづらいし、図版が離れた位置に送り込まれたりするので、どちらがよいとは言えません。個人的には文字検索できるかたちで誌面レイアウトが好みです。
解決のためPCモニタを買い替えることを決断。1つはPC購入時に元からついてきたもの。新規も同サイズにして、縦置きに設置することにしました。国会図書館のPCモニタも縦置きにしている列がありますね。
こうすると1ページ表示になる(見開き表示にならない)けれど、A4サイズの雑誌も大きいサイズで表示することができ、矢印ボタンだけで読み進めることができます。マウスも使っていますが、肩にくるので可能な範囲でつかわない方針です。
その後、療養生活に入ってからKindle Fireを導入。主にねそべってマンガを読むのに使っています。
現在の自宅環境
電子書籍は、基本自宅PCで読んでいます。
前述のとおり自宅PCモニタ2枚。20.7インチ(1080*1920)というのを2枚。紙のサイズ感で言うとB4よりは大きく、A3よりは小さいくらい。各種専用端末やiPadはだいたいA5くらい。※
※20インチタブレットなどもありますが、高額なので除外。
PCモニタはこの型番。値段は当時1万円くらいだったと思うので変わらず。
PCモニタをタテにできるスタンド。当時購入したもの(5000円弱)がみつからないので類似商品。
タテのPCモニタはA4が全体表示できますので、用紙をタテ使用の書式の文書を作成したり、チェックしたりするのにむいています。
Kindle Fireは気楽な読書に最適です。Kindle Fireで読書しつつ寝落ちが日常的なことになっています。
私の考える電子書籍にむいている人
(1)視力が落ちてきている人
(2)読み捨ての本がある人
(3)著者や出版社に課金して応援したい人
↑では触れませんでしたが、電子書籍は「応援したいから新刊で買いたいけど場所が……」という人にむいていると思います。価格変動があるので、「応援したいから新刊で買いたいけど、もうひと押し安くならないものか」という人にもむいていると思います。