海月記 ── 花笠海月の雑記帖

「くらげしるす」と読みます。

2022年11月19日(土)までの日記

 

日記


 これまで月記状態だったけれど、前回はちゃんと日記にしていました。

 

2022年10月15日(土)までの日記
https://hanaklage.hatenablog.com/entry/20221015/1665833617

hanaklage.hatenablog.com


 日記にもどせそうと思ってやったんですけど、まぼろしでしたね……。
 これまで続けていた臨時仕事のシフトがアレで、古本まつりに突入してなにもかもめんどうになって、シフト出すのやめたのでした。そこから無職みたいな状態になったので(仕事がないとは言っていない)、ゆるくアルバイトを探しつつ、なにもしてないようなしているような日々でした。

 

古本まつり


 今年は10月28日(金)から11月3日(木祝)の7日間でした。
 事前の準備不足でいつも以上にばたばたしました。なんとか終了。
 1日だけ途中から雨が降って、15時半までの日があっただけで、お天気にめぐまれました。短歌関係ない本しか出してませんでしたが、歌関係の方に出会えたりも。あれこれお話させていただき、ありがとうございました。

 

さしいれでいただいたパンダバウム。

古本まつりの途中で食べたトマ玉炒め。この写真だと、トマトの色もうすいし、たまねぎでかいしで、あまりおいしそうに見えません。しかし、これはとてもおいしかった。
ここの店は愛用しているのですが、いつも頼むメニューでだいたいおなかいっぱいになるのです。この店のトマ玉炒めは、トマトがほっくりとしていて、「赤茄子とはこういうことか」という思いながら食べました。

3日の撤収後に行った店で食べた蒸し茄子。にんにくがざくざく入ったソースがおいしかったです。

 

 

 


2022年11月5日(土) 静岡

 古本まつりがんばったから少しくらい遊んでいいですよね?と自分に言い訳しながら、静岡へ。
 古書即売会をのぞいた後、静岡駅近辺の古本屋何軒か。

 

静岡でテキトーに入った店で食べたガーリックうにトースト。しょっぱおいしい。


今回のTri

 今回は早々に本誌は無理と悟ったので、テーマなしである程度論理的な短歌の文章であればなんでもいい(短歌史でなくてもよい)という別冊にすることにしていました。

 で、原稿あつめてあれこれをして、入稿したあたりでもう記憶がないです。

 残っている範囲だと。

・10月14日(金) つっこみ座談会
・10月15日(土) つっこみ座談会初稿アップ(ここからみんなが見る)。
・10月20日(木) 〆切(仮)(応相談)
・11月7日(月) つっこみ座談会最終稿アップ

 みたいな進行だった模様です。

 こんな調子ですごしていたので、気がついたら14日で、またもや月例欠席に。

 原稿は割と〆切に集まったし、私の作業も軽減されていたので大変なことはないはずだったんですが。私の原稿が難航しました。こんどこそ岡井さんについて書かねばならないと思って、書き進めていたのですが指が拒否するといいますか。

 それでもなんとか書き進め、前説ふくめて2500字くらい書いたのだけどぜんぜん終わりが見えない。私はあんまり長いのは好きではないので、2500字といえばいつもだったら終わっている、もしくは終わりが見えているはずです。もう岡井さんじゃダメだな、ということで実質本の内容紹介である関原さんについてを先にやることに。
 そもそも「中井さんが推したけれど前衛歌人として名をなさなかった人」というテーマ設定が無理筋でした。
 前衛を認めていない中井さんが誰かを「前衛歌人」として推すことはないし、それ以前に「中井さんが推す」とは何なのかというのもあいまいな話です。掲載=推すじゃないですから。
 それでも、「前衛歌人」というのものは皆の心のなかにあいまいな状態で存在しつづけるし、本人たちが喧伝していないものがなぜ定着してしまったのかを考えるにあたって「前衛歌人」という見方をせざるを得ないのです。こういう整理はいろんな意味で失礼なんですが、私の中では一度しておかないといけないものなのです。


 書いている途中、岡井さんが中井さんの研究時代末期に執筆したという「くらりおん」を特定しようとして、*1中井さんの研究時代がいつなのかわからなくなってしまいました。
 ネット上に書いてある場所がないんですよ。以前も同じところでひっかかって時間を食ったので、もう自分でメモを作りました。ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。


中井英夫の角川時代スタートはいつからか(書きかけ)
https://note.com/klage/n/n439e4aa26d84

note.com

 結果として岡井さんでいくのをやめたので、今回は掲載誌は特定できてません。次回役立てたいと思います。

 

 

2022年11月13日(日) 「きりとりせん」入稿

 印刷所のサイトがメンテナンスの時間があって予定より遅くなりましたが、なんとか入稿。

 

2022年11月15日(火) 「きりとりせん」出来


 とりあえずつかれたー、と思ってのんびりすごしていたら発送しましたメールが。早い分には助かりますが、それにしても早くない?
 印刷所から直接届くメンバーにあわてて連絡。

https://twitter.com/hanaklage/status/1592447882640371714

 

 

 このやりとりは忘れないと思う。

https://twitter.com/foolery15/status/1591999138484215808

https://twitter.com/hanaklage/status/1592022859433803776

https://twitter.com/foolery15/status/1592128633594052608

https://twitter.com/hanaklage/status/1592130555478683648

https://twitter.com/foolery15/status/1592133773482946560

https://twitter.com/matsuno_shiho/status/1592211743904010246

https://twitter.com/foolery15/status/1592309523003633664

https://twitter.com/hanaklage/status/1592366754390749184

 

 

 

2022年11月16日(水) 「きりとりせん」到着

 20日の雨予報が出ていたので、早い時間に事務所へ行き、宅配搬入の荷物を出しました。

 午後、「きりとりせん」無事受取り。

https://twitter.com/hanaklage/status/1592806088361267200

 

2022年11月17日(木) 「六花 vo.7」到着/「きりとりせん」宣伝

 「六花 vo.7」到着。いつものごとく文フリでの委託作業も。
 「六花」は皆がのびのびと文章を書いていて毎号たのしく読めます。今回は結婚報告があったり、歌集出すぞーの予告があったりで、期せずしての時事性もプラスされていた印象でした。

http://rikkasyorin.com/rikka.html

 

 twitterでちまちま宣伝しつつ、いつものnote記事をアップ。

「きりとりせん」(「Tri」別冊5)
https://note.com/klage/n/nb2751ae7f62a 

note.com


「Tri」販売情報(ver.20221121)
https://note.com/klage/n/n77627e36d911 

note.com

 


2022年11月18日(金) 個人誌作業

 個人でもスペースとっていたので、自分の新刊も出したいところです。くたくたでもうデータつくって入稿だけにしたいところでしたが、18日に作業するということは自動的にコピー誌になります(24時間キンコーズ的なところで製本までやってもらえばオフセットもできないことはない)。

 短歌のスペースですから、短歌の本にしたかったんですけど。私、今年、発表したうたが13首なんですよね……。結社誌にのせてもらった文章はありますが、5月文フリで使ってしまいました。つまり、ここでできることはおおむね下記の二択になるのです。


(1)2021年以前発表のなにかを使って再録本
(2)なにかを無からひねり出す


 一応、ラクできる(1)で検討したんですが、すぐに再録できるものはだいたい使ってしまっているのでした。あとは資料をもう1度確認して改稿したほうがいいやつとか、個人誌で再録するよりTriむきじゃないの?というのとか。
 そんな訳で、自動的に(2)に進むことに。うたを書こうとしたのですが、ぜんぜんできませんでした。「今もっとも私が読みたいものはなにか」という方向で考えることにしました。そして心のなかで紆余曲折があって、最近わたしの中でだけもりあがっている「紺青のわかれ」の二次創作小説なりました。
 二次創作以前に小説を書くハードルというのがありました。それでもなんとか1200字で仕上げました。はじめは(普通ってなんだ?というのはともかく)普通の異世界転移ものとして書いていたのですが、どう考えても1日で完結までいかない。仕方ないので他作品の型を借りて短く仕上げました。

 字数1200字だったらペーパーに仕立てるのが無難なんですが、本にしたかったのです。ミニ本にしようと思ったのですが、データ作成にかかろうとして、余白どれだけとればいいのか考えだしたら完全に手が止まってしまい。これではいかんと正気にかえって考え、印刷所が配布している文庫サイズのWordデータを改造してなんとか作成。本文に飾り罫いれたりすればもう少しページ数がかせげて本っぽいのにできたんですが、もうそれすらめんどうになり。表紙回り4頁+本文4頁という「本なの?」みたいな本にしました。とじるのはホチキスにしたくなかったので、ありものでなんとかと思って発掘。夏用毛糸みたいなのがあったのでそれを使うことに。

 

 

 書いてみてわかったことがあります。私、塚本さんって小説そんなにうまくないと思っていましたが、私の50倍はうまかったです。卑下ではなくて、読書を趣味とするひとりとしての率直な感想です。*2

 

 

2022年11月19日(土)

 なんとかデータを作成して出発。まず、紙を買いに行きました。

 

・NTラシャ(はなだ)
 色はこれがいちばん気に入ったけどテクスチャがなー。
 コピー機は確実に大丈夫)

・バフン紙(こん)
 テクスチャが気に入ったけどコピー機とおるかどうか微妙
  色は作品とあっていると思うが、オモテウラで手触りも色もけっこうちがう。

 

 上のふたつで迷って、NTラシャを第二候補とし、最低限の購入。バフン紙を第一候補とし、充分な量を購入。なお、斤量は両方ともいいカンジと思いました。
 それから白紙でテスト印刷してデータの最終確認。第二候補で印刷→本番用紙で印刷→カッティング→製本という工程で進めました。

 作業しているうちに夜になったので、製本作業につかれたら文フリ宣伝(ウェブカタログ登録)、気がすんだらまたもどって製本作業というループですすめることに。
 確認もいろいろあり、いろんな人と最後のやりとり。委託、そんなに多くないはずなんだけど、自分ところの点数がけっこうあるのでお品書きも長くなりました。もうめんどうなので私が個人でかかわったり、発行したものは2点だけしか持っていきませんでした。


文学フリマ東京35お品書き(く-15~16 H2O企画/く-17 九月堂)
https://note.com/klage/n/n122a8ec6d387 

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「溺藍(できあゐ)」(二次創作小説)
https://note.com/klage/n/n743644ca9049

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 うれしかったのは、twitter上で「紺青のわかれ」二次創作に反応いただけたことです。これまでつぶやいても反応なかった*3こともあり、完全に自分のためだけに制作するつもりでした。あとは知り合いにちょっと配るかなーくらい。

 予想外のことで勇気がわきました。これがあったのでなんとか作業できたようなものです。

 


 すべて終わってからカタログチェックをしたので寝たのは5時ころ。


個人誌の印刷終わって、製本前に食事。いかすみ炒飯。意外と滋味深いやさしい味でした。

 

 

 


*1:1回特定したけれどそのメモをなくした

*2:「塚本さんって小説そんなにうまくない」についてもいろいろ御意見あるところと思います。私は「文章はうまい」「小説そんなにうまくない」と思っております。「塚本さんって小説そんなにうまくない」というのは文章じゃなくて小説の結構としてがちゃがちゃしてるなーと感じる、ということです。ただ、今のラノベ系の小説を読んでいると、そういう昔ながらの小説のセオリーというかルールというかはかなり崩れているというか、別のものになっているようなので、あれらを小説としてどう評価するかは世代的な温度差もあるんじゃないかと思います。文フリや名古屋イベントで会った方に「塚本さんって小説そんなにうまくない」という話をしたところ、「そりゃそうよ」「え、うまいでしょ」と反応わかれたのが印象に残りました。

*3:イイネがつくので反応はゼロではないけれど塚本さんに反応しているのか、「紺青のわかれ」二次創作に反応しているのか判断しがたかったんです。