海月記 ── 花笠海月の雑記帖

「くらげしるす」と読みます。

某月某日の日記(2)

f:id:hanaklage:20201130155828j:plain



 

  ※この日記は右記のnoteより移転したものです。https://note.com/klage

 

 

 

 日付が特定されるとさしさわりのある内容から関係ないと思うけど一応ぼかしておくかくらいのことまでを書きます。日付を特定できないものも。さしさわりといっても一部の人にしかわからない範囲だと思います。

 

某月某日

 塩澤さんが津原さんの本を出す、だけならば特にひっかからなかったのだけど何やら不思議なtweetをしていると思っていました。

https://twitter.com/shiozaway/status/1126391449929469952


 内容がそんなに過激なのかな? 津原さんにしてはめずらしいな?(会社や部署、他もろもろの事情によってNG基準はさまざまとはいえ)と思っていたら、他社で出す予定の本だったとのこと。タイトルを記憶していなかったのでわからなかった。このtweetのポイントは「キャッチコピーの根回し」だったのか。

 上? 営業?の意向で理不尽になくなってしまう刊行予定ってたくさんあるのだろうけど、ここまで工程が進んだ後にやるのは、少なくともパッと思い出せる範囲だと記憶にない(刊行予定広報開始、表紙画完成間近、解説依頼済)。

https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1128087461148516353


 ここまで書いて数日経過。

 この件は版元社長がtwitter発言を停止するということで騒ぎとしては収束しました。この件の解決とは何かというイメージは人によってだいぶちがうと思います。問題の根本が解決したかどうかというとめんどうな話になりますので、触れません。

 収束のきっかけとなったのが、実売部数を暴露したところ。会社やジャンルによって慣習がちがうようですが、紙の本の実売部数は著者に教えることは基本ありません。ある場合も公にはしない前提のはずです。
 業界の慣例をやぶったとして非難が殺到し、津原さんと版元だけの問題ではなくなりました。で、社長がtwitter発言を停止(アカウント抹消ではない)に至ったと。個人アカウントとはいえ、話がここまで大きくなったら会社の業務に関わってくるのでベターな判断かと思います。

(ここからが私の素朴な感想というか連想です。)

 別に実売何部でもいいんですけど、刷り部数の2割~半分以下しか売れていないっていうのは、部数決めた側のミスではないでしょうか。
 今回話題の本の場合、会社都合で中断した連載の単行本ですから、出さないという選択はない訳です。著者側からすると未掲載分の原稿の分は掲載料が入らないので、その分収入が減っています。それをのみこんで完結まで書き下ろしてもらっている訳です。

(この段落と前の段落、聞きかじりと推測が混じっています。)

 売れないと思っていても出さねばならないのなら、なるべく赤が出ないかたちで出すようにするのって版元の仕事では。そしてこの場合、完全に部数決めた側のミスだったのでは。もちろん、連載の掲載料が消えた分印税多くしたあげたくて部数多めにしてしまった等の推測も成り立つので、一概にミスとは言えない状況があった可能性は大いにありますが。

 どの時間にtwitterのぞいても津原さんのことを言っている人がいらして、勢いがすごかったです。

某月某日

 老害について話し合う。老害にならないためにはどうすればよいのか。それとももうなっているのか。

 

某月某日

 twitterDMにエロスパムが。
 フォロワー数が増えると来るというウワサだったので「ついに」というきもち。

 最近になってフォロワー数が特別激増したということはないのだけど。何に目をつけて送ってくるのだろうか。

 

某月某日

 ここは別にぼかすことないので書くと、黒瀬珂瀾さんの『黒耀宮』の文庫化が「未来」5月号でオープンになった。

https://twitter.com/JI9Szg7QZVpK8Uk/status/1127175818478620672

 今世紀発行の歌集で、古本的に1番値段のついた歌集であると思う。

 元本は2002年刊行。初版は一瞬でなくなった印象がある(が、大森静佳さんの『てのひらを燃やす』元本ほどの「一瞬」ではなかったと思う)。再版されているので、部数はそれなりにあるはず。
 2010年すぎたあたりは、Amazonで5000円くらいだったと思う。このころくらいまでは、運がいい人は半額程度、数百円で入手という話も聞いた。幅はありながらもハードカバーのプレミアムのつかない本としての値付の範囲ということです。
 そんなカンジで、運いいと安く出会えて、つける本屋でも定価~数千円で推移していたのが、いつの間にかオークションで万を超える値段がつくようになっていました。

 歌集は初版でなくなるものが大半。こうしたかたちの再出版は素直に喜びたいと思う。


(オークションでの推移や値段、入手に関してはぼかして書いた部分、記憶で書いたためはっきりしない部分があります。)

(お前が言うかという記述があるのは認めます。)