『未青年』読書会
有志による『未青年』の読書会があったのでむりやり参加。
席上、私が好きな歌としてあげたのは下記の2首。
>> しめやかな影法師なり愛知りて拡がる胸をうづめてくれぬ
>> 灰いろの霧の餌食となる夜を影より淡く人はさまよふ
歳のせいか強烈な歌よりもこういういかにも若い不安を感じさせてくれる歌にこころひかれます。
とはいえ、時間不足でどうにもこうにもだったのでした。下記のようなものを全部読む必要はないけど、もうすこし前知識をためておきたかったです。
■自分用メモとしてだいたいの資料をリストアップしておきます。
☆は実見していない資料
※ネット検索で出てくるものですので特別な情報ではありません。
※区分は私の気分でわけています。
※他にもいろいろありますが『未青年』およびその時期(以前)の春日井さんと関係のありそうなもののみピックアップしました。
●『未青年』および同時代以前の作品テキスト
・同人誌「裸樹」☆
・同人誌「核」☆
・同人誌「旗手」☆
・同人誌「極」
※『塚本邦雄全集』別卷に収録
※「短歌」(中部短歌会)その他総合誌は未チェックなので省略
・『未青年』(作品社)1960年
・『行け帰ることなく』(深夜叢書社)1970年☆
・『現代短歌大系 第9巻』(三一書房)1973年
※「未青年」完本
・『夢の法則』(湯川書房)1974年
・『春日井建歌集』現代歌人文庫(国文社)1977年
※「未青年」「夢の法則」完本
※関係エッセイを収録
・『現代短歌全集 第14巻』(筑摩書房)1981年☆
※2002年に増補版として再刊行
・『未青年』(短歌新聞社文庫)2000年
・『春日井建歌集』短歌研究文庫(短歌研究社)2003年☆
「未青年」完本、「行け帰ることなく」「夢の法則」抄出
・『春日井建歌集』(砂子屋書房)2004年
※「未青年」「行け帰ることなく」「夢の法則」抄出
●本人執筆(交友関係、回想など)
・「現代短歌論連続討究19 一九六〇年代の成果と現在」☆
※春日井建、河野裕子対談(たぶん)
「短歌研究」1981年8月号(短歌研究社)掲載
・「葉をめぐる断想」☆
※岡井隆特集
「短歌」1982年7月号(角川書店)掲載
・「帆はかがやきて過ぐ」☆
※寺山修司追悼
「短歌」1983年7月号(角川書店)掲載
・「塚本邦雄の「変」」
『塚本邦雄歌集』(国文社)1988年収録
※初出未見
・「三島さんと私 40年前、そして今」☆
※没後30年三島由紀夫特集
・「世外の人をめぐる断章」☆
※特集 三島由紀夫没後30年
「すばる」2000年10月号(集英社)
・「三島由紀夫と私と短歌」
※特別企画 日本歌人クラブ日・タイ短歌大会 記念講演再録
「短歌研究」2004年2月号(短歌研究社)掲載
・『未青年の背景』(雁書館)2005年
※エッセイ集
●鑑賞
・『春日井建の短歌』(阿部堅磐)2004年 ※非売品☆
※国会図書館で読めます
●特集号
・「短歌」1960年11月号(中部短歌会)※コピー確認
※「未青年」批評会記事掲載
・「現代短歌雁」1972年創刊号
※春日井建特集号
・「短歌四季」1991年ころ号数失念☆
※春日井建アルバム掲載
・「現代詩手帖特集版 春日井建の世界」2004年8月号増刊(思潮社)
※追悼特集
・「短歌研究」2004年8月号(短歌研究社)
※追悼特集
・「歌壇」2004年9月号(本阿弥書店)
※追悼特集
・「短歌」2004年9月号(角川書店)
※追悼特集
・「短歌」2004年10月号(中部短歌会)
※追悼特集
●評論、その他記事
・「春日井建論 短歌の真実」村田治男☆
「短歌」1960年10月号(角川書店)掲載
・「春日井健」横田真人☆
「短歌」1963年2月号(角川書店)掲載
・「青淵の旗手に 春日井建論」吉田 漱☆
「短歌」1963年12月号(角川書店)掲載
・「短歌の周辺 春日井建」清水 信☆
「短歌」1971年4月号(角川書店)掲載
・「春日井建」横尾忠則
『現代短歌大系 第9巻』(三一書房)1973年掲載
・「春日井建と浜田到」篠弘☆
「短歌研究」1986年9月号(短歌研究社)掲載