簡単に書きます
角川「短歌」10月号についてつぶやきましたが。
https://twitter.com/hanaklage/status/250927569447317504
まずふたつの特集が同じ号に掲載されていることによって比べられてしまうという前提があり。
宮さんの特集はひとりの人のことだし、過去の特集の例もあるのできっちりまとまっていました。
口語特集はどの範囲をどういう手順で扱いたいのかがよくわからなかった。青山霞村から永井祐までという意欲はすばらしいが、戦前の口語調、プロレタリア短歌とのからみだけでも今の人には説明が必要なはず(ざっくりでいいと思う)。どういう依頼だったのかわからないけれど通史として見るよりトピック的な色の強い特集だったと思う。
個人的に「う~ん」と思ったのは青山霞村の名前をあげている人が複数にいるにも関わらず、作品の引用(最低限でも作風の紹介)がなかったこと。書かれた方それぞれの判断は尊重するが、最初の口語の歌集と言われる作品がどういうものなのかわからないままというのは特集全体としては何かを欠いているという感想を抱いてしまう。
ちなみに『地塘集』は初版はさすがに確認が難しいけれど、再版がNDLにあるので、ネットで無料で読めます。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/873772
通史的に読める特集というのはむずかしいのでしょうか。ある程度時系列がないと読むほうも頭を整理しながら読めないと思うのだけど。